脇本康裕の気になるコラム

2025年11月24日 社長のコラム~縫製業の行方

経済産業省によると、2021年時点で繊維工業(製糸、紡績、織物、
染色、衣服製などを含む)の従業者数は約21万にといわれている
ようで、ほかの資料でも繊維産業が製造業全体の約3%の従業員を
占めているとの報告もあり、約23.1万人という数字もあります

そのうち、「衣服製造業(縫製含む)」の従業者数は、2018年
時点で約10万人弱といわれています(商工総合研究所)

その要因としては、生産コスト削減のために海外へのシフトや
縫製従事者や経営者の高年齢化、後継者不足、若手の働き手を
確保しにくいなどがその背景にあります

しかし、将来を考えるとき、厳しい局面にあるものの国内生産の
再評価する動きや小ロット、特殊な縫製、高技術な製品づくりで
国内生産への理解のある事業者も一定数いることはビジネス
チャンスともいえ、縫製人口は減少しているものの少数精鋭規模の
工場は残っていくと考えています

前述した2018年の従業者数は、2030年には6万人から8万人になると
いうシナリオもあるようで、今後は技術と人材に注力し、仕事の
質と量を揃えた対策を準備する必要があると感じています~

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