「不織布」は文字通りに繊維を織らずに加工したシート状の
布のことです。
新型コロナの影響でマスク用で注目を浴びましたが、医療用
ガウンなどの感染防止用としても活躍しています。
不織布は低コストで大量生産が可能なため、さまざまな産業に
用途があります。
自動車用では電池のセパレーター、吸音材、エアフィルター
などに。
生活関連資材としても、インテリアや換気扇フィルター、
紙おむつなど活躍の場が多いです。
さて、この不織布ですが新型コロナの感染拡大が落ち着き、
大量生産されてきた防護服用の不織布が余りはじめている
ことから、生地販売を手掛けるスタートアップの会社が
縫製工場からこの在庫を購入し、ECサイトで裁断に使う
型紙として販売を始めたというニュースをみました。
厚生労働省によると、不織布製のアイソレーションガウンが
2020年に少なくとも8900万着国内生産されましたが、
22年からは元請から生地を提供された縫製工場が多くの
在庫を抱えるようになったのだそうです。
アパレル業界では余剰になった生地は廃棄されることが
多いですが、費用もかかり、環境にも負担がかかるので
廃棄されずに再利用につなげたいとECサイトで販売に
つなげたのだそうです。
不織布製の型紙は、通常使われる紙に比べて強度が
高く繰り返し使えることから需要があるといいます。
このように需要と供給が結びつくことができたのも、
やはり情報に価値を見いだすことができたからでは
ないでしょうか~。