脇本康裕の気になるコラム

2025年02月23日 社長のコラム~水ストレス

世界が抱える水問題はよく耳にする話題ですよね

地球の表面のおよそ3分の2は水で覆われていますが、その大部分は
海水で、淡水が占める割合はわずか2.5%しかなくその多くは
南極や北極の氷河です。

人が利用しやすい河川や湖の水源に限定すると地球上で使用できる
水の量は全体の0.01%なんだそうです。

世界の人口も増加の一途で、2023年の世界人口は80億4500万人で
2050年になると世界の人口は97億3000万人になるとも予想されています。

そこで、水ストレスの指標というものがあって、「人口一人当たりの
最大利用可能水源量」が用いられるそうです。

この指標では生活、農業、工業、エネルギー及び環境に要する水資源料は
年間一人当たり1,700㎥が最低基準とされ、これを下回る場合はストレス
状態を表すとされています。

特に水ストレスは南アジア、中央アジア、北アフリカに集中している
ようで、繊維の原材料の国々とも重なります

私たちの取り巻く繊維産業でも水は関わっていて、原材料生産、染色
仕上げでの利用、汚水の排出、は染色や糸の製造からも出ています。

SDGs(持続可能な開発目標)に取り組みは、衣料だけではなく皮革や
履物などの産業も含む繊維産業業界全体で取り組みを始めている
ところです。

これから一人ひとりができることは、その製品がどれほどサステナブルな
ものか、そしてその代替品にどうのようなものがあるかを知ったり、
ブランドが環境に配慮している情報をキャッチするなどこれまで
以上にそのサインに気がつくことです。

フランスでは、ファッションを持続可能なものとするための国を
挙げた取り組みが進んでいますので、その進展を追うように
各国も各企業も変わっていく時代になっていきますね


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