最近読んだ新聞に、新規事業の現場からという記事のなかで新規事業を
支援するインキュベータ石川明代表の話が掲載されていました。
分かりやすいなと思ったのでご紹介させてください。
新規事業は「世の中の『不』の解消だ」との考えかたを基本に、事業案が
不=困りごと=を踏まえているかを多角的に分析する手法だと。
そしてこれまでの経験から「国算理社」で考えるメゾットを編み出しました。
「国語」ではいつ、誰が、どんな場面でどんな不を抱えているのか探します。
「算数」では不の大きさを「対象数」×「深さ」×「頻度」で計ります。
「理科」では不が生じている原因と解決の糸口を探します。
「社会」では不が解決されずにいるのか法律面や技術面など社会背景を把握します。
リアルに「不」の存在を実感することができ(国語)、目標とする事業規模に
見合うような大きさであることが確認できたら(算数)テーマとしては
合格なのだそう。続いて理科・社会の検証に移ります。
理科と社会の考察のなかに、具体的なアイデア(「不}の解消方法)の
ヒントがある。と伝えていました。
ビジネスモデルから考えがちで不が整理できていないと絶対にうまく
いかないとも言っています。
経験があると思いますが、新規事業の成功率というのは高くありません。
ニーズや課題が「抽象的」になると計画から遅れることも分かっています。
世の中の「不」を捉え、起案の段階で根本的な考えを固めることが
重要だと感じました。