海洋プラスチックゴミ問題は大きな環境問題のひとつです
日本財団ジャーナルの2020年の情報によると、世界に合計
1億5000万トン以上の量が存在していると言われ、毎年
約800万トン(ジャンボジェット機にして5万機相当)に
及ぶ量が新たに流れ出ているというのですから驚きです
2050年の海は魚よりもゴミの量が多くなるという推計が
あるほど問題は深刻化しています
その解決策のひとつとして注目なのが海の中で分解される
プラスチックの開発です
「海洋生分解性プラスチック」というものですが、海の中で
微生物の力で分解し、水と二酸化炭素になるという研究が
進んできています
流出したプラスチックゴミは波や紫外線の影響で徐々に小さく
なっていき5mm以下の欠片となったマイクロプラスチックに
変わります
しかし完全には分解されず蓄積されるものでしたが、現在では
東京大学、海洋研究開発機構、群馬大学などの研究では
深海でも分解されることを実証したそうです
国と企業研究チームが協働して2029年には生分解のタイミングや
スピードをコントロールする海洋生分解性プラスチックの
社会実装を目指そうという動きがあり、実験や開発が行われて
いるようです
増え続ける海洋ゴミに対し、持続可能な社会の未来のためにも
コスト面ではなく社会的なアクションも大切です
数年後にはイノベーションを起こし、大きなムーブを引き寄せ
社会が変わるような印象を受けるニュースに感じます