脇本康裕の気になるコラム

2022年08月23日 気象会社の広告事業

ウェザーニューズという民間気象会社をご存じのかたは
多いと思います。テレビCMなどで認知が広がったほか、
花粉予測などサービスを拡充して提供し、アプリや
ウェブサービスの月間利用者数は4500万人を超えている
とのこと。

そのウェザーニューズ社はアプリ内で広告を配信しています。

位置情報と気象情報、アプリの利用状況を掛け合わせ、
現在地の気象状況に報じて1kmメッシュで広告を出し分けて
いるそうで、自社のアプリの枠を企業に販売しており、
広告事業の収益を伸ばしているとのこと。

アパレル広告の場合、雨が予想される人にのみ動画広告を
配信したり、製薬会社では花粉飛散が多いと予報された
場所に広告を配信したり、家電小売りでは、雨、晴れ、
曇りごとにそれぞれの広告を作りだし分けるとともに、
「お洗濯情報」を見たユーザーにターゲティングして
広告を配信しているとのことです。

蓄積したノウハウを生かした予測精度の高さが売りで、
独自の予測モデルで、1kmごと、5分ごとの気象を把握
できるそうで、利用者の状況に応じて適切な広告を流す
ことで効率を高めています。

気象事業は海運気象や航空気象など法人向けサービス
分野の競争が激しくなるなか、モバイル・インターネット
気象事業は収益の柱として、今後も利便性の向上に
取り組んでいく姿勢を感じますね~。

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