脇本康裕の気になるコラム

2025年01月30日 社長のコラム~「ヴィーガンレザー」か「天然皮革」か

「ヴィーガンレザー」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

「ヴィーガン」とは完全菜食主義者と訳され、動物由来の食品を
食べない、動物由来の衣類を着ないといった考え方をもつ人達のこと。

「ヴィーガンレザー」とは動物由来の原材料を使わずにつくられた
「合成皮革」「フェイクレザー」と呼ばれ石油由来や植物由来の
樹脂を使用しています。

石油由来の原料はポリウレタン樹脂、塩化ビニル樹脂でつまり
プラスチックで、合成皮革や人工皮革があります。

合成皮革は表面に塩化ビニルやポリウレタン樹脂をコーティングして
貼り合せるなどしてシワを表現したもので本革と比較すると圧倒的に
安く大量生産に向いています。

人工皮革は本革を再現したもので基布には不織布を使用していて
ポリウレタン樹脂を浸透させることで本革の質感と見分けが
つかないほどに再現します。

植物由来のヴィーガンレザーは植物性樹脂からつくられていて、
コルク、木、サボテンの葉などのサスティナブルな原材料を使用
しているものや、きのこ、ぶどう、リンゴ、サトウキビなどの
搾りかす、廃材をアップサイクルしたものがあります。

植物性樹脂は生分解性を持っているので廃棄時に土に還せる特徴が
あります。

しかし、いずれも経年劣化してしまうのがデメリットで、天然皮革と
呼ばれる牛革、豚革、羊革といった本革のように経年劣化を
楽しむことはできません。

どちらがサスティナブルなのかは言えませんが、本革は食肉の
副産物で動物からいただいている命を無題にすることなく
本革だからこそ大事に永く使うこと自体がサスティナブルという
考え方もできます。

一方の「ヴィーガンレザー」は動物愛護、環境配慮の観点から
サスティナブル・エシカルにつながるともいえます。

双方の考え方を理解しつつ上手に使い分けていきたいもの
ですね。




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