商品開発にはアイデアや発想、着眼点が必要だと思うの
ですが、何よりも社会のニーズを汲み取ることが
とても大事ですよね。

先日の新聞記事に、学生起業家がシニア向けの高栄養
アイスの開発をしているというものを見ました。

きっかけは家族の介護の現場を目の当たりにしたとき、
特に食事面で嚥下（えんげ）機能などの低下で固形物が
食べられないことで陥る低栄養問題などの苦労が
あるのを知ったのがきっかけだそう。

そこで、必要な栄養素を含み美味しくかつ安全に
食べられるアイスの開発に着手。

ここでアイスの開発を思いつくというところが着眼点の
いいところですよね。

高齢者食市場のなかでアイスは規模が小さく競合も
いないという自分たちの商品開発のポジションを
つくりだしたこと。

しかしその過程でも「アイスが本当に求められるのか」
とも考えたそうです。

商品開発にはコンセプトづくりと企画、販路開拓など
さまざまな課題がありますが、先入観にとらわれず
熱い想いで社会の問題解決に挑んで欲しいと感じました。